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投稿 総合診療外来・在宅
うつ病患者において睡眠時無呼吸症候群の診断を契機に向精神薬多剤併用の見直しが可能となった1例
猪野 裕之
1,2
1前 東京都新島村国民健康保険式根島診療所
2現 東京都立多摩総合医療センター精神科
pp.928-931
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360080928
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近年、簡易型睡眠検査〔簡易型終夜ポリソムノグラフィ(polysomnography:PSG)〕の普及により、プライマリ・ケアの現場においても睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)を診断および治療する機会が増加している。SASは睡眠中の無呼吸・低呼吸を反復する疾患であり、不眠、日中の倦怠感、集中力低下など非特異的症状を呈する。
従来より、精神疾患を有する患者は高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を合併するリスクが高いことが知られている1)。近年ではうつ病とSASが高率に合併することも報告されている2)。既存の精神疾患を有する患者では、身体症状が精神疾患によるものと解釈され、身体疾患の鑑別・診断が遅延する(diagnostic overshadowing)ことがある3)。SASの主症状である不眠や倦怠感は、うつ病の症状として捉えられやすく、うつ病患者ではSASが背景に存在していても見逃されやすい4)。

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