特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
呼吸器疾患
睡眠時無呼吸症候群
陳 和夫
1
1京都大学医学部附属病院理学療法部
pp.327-331
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101544
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)には閉塞型SASとチェーンストークス型呼吸が代表的な中枢型SASがある(図1).閉塞型SASの診断には睡眠1時間当たり5回以上の睡眠時無呼吸・低呼吸と臨床症状が必要である.いずれのSASも重症になると予後が悪化すると報告されている.重症閉塞型SASに関連して発症した脳・心血管障害による予後の悪化は持続気道陽圧(CPAP)療法にて防止できる.CPAP療法は根本的な治療法ではないが,臨床症状の改善と,重症患者では予後も改善が期待できる治療法なので,通常1日4時間以上使用するようにきめ細かい指導と管理が重要である.
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