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特集 POCUS
6.気道エコー—空気と組織が隣接する特殊性を考慮する
片山 正夫
1
Masao KATAYAMA
1
1聖路加国際病院 元麻酔科・集中治療室
pp.53-61
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090130010053
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- 参考文献 Reference
気道エコーはPOCUSの一環として,2000年代初めから気道管理に取り入れられてきた1, 2)。殊に急性呼吸不全や心停止など,迅速かつ効果的な気道管理が必要な状況下で,マスク換気や気管挿管,さらには外科的気道処置(例:輪状甲状膜切開)などにおける気道エコーの高い診断精度が証明され,身体所見など従来の評価法よりも有用性が認められつつある。
診断,処置のための鎮静・鎮痛においても,気道の緊急事態に備えておく必要がある。またアナフィラキシーによる喉頭浮腫においては,輪状甲状膜切開による気道確保がしばしば唯一の救命手段になり,ここでも気道エコーが役立てられる。
気管挿管に用いる直視型喉頭鏡は,より高い成功率を誇るビデオ喉頭鏡に置き換えられつつある3)。しかし,口咽頭内の血液,分泌物によりビデオ画面の視認性が保てないなど4),従来の直視型喉頭鏡のほうが有利な状況では,気道エコーを用いて挿管困難を予測し,成功率を高める方策を用意することができる。

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