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巻頭言
リハビリテーション科専門医の存在意義
大田 哲生
1
1旭川医科大学病院リハビリテーション科
pp.873
発行日 2025年9月18日
Published Date 2025/9/18
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2025年10月23日〜25日の日程で第9回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会を旭川市で開催させていただきます.準備に追われる毎日で7月下旬に慌ただしく原稿をしたためていますが,近年は北の大地でも暑さが気になります.昨日の旭川市の最高気温は34.1℃,今日も34℃になると予想されており,帯広では驚くべきことに40℃になると予想されています.旭川の7月の平均気温は1975年で19.6℃,2000年は22.1℃,今年は23日現在25.2℃と着実に上昇しています.北海道のエアコン保有率はここ数年で増えたものの6割弱とのことです.冬に熱を逃がさないように建てられている北海道の家にとって,この暑さは非常に厳しいものがあります.昨日は窓を閉め切った屋内で90歳の方が熱中症で倒れており搬送されたとの報道がありました.
普段の診療において90歳代の方が珍しくなくなっているのは皆さんも感じておられることと思います.超高齢社会の日本では,まだまだ80歳以上の人口は増加し続けると予測されています.齢を重ねると暑さを感じる感覚機能や体温調節機能が低下し,それだけで暑さに対応することに困難を伴います.さらに困ったことに2019(令和元)年の厚生労働省老健局のデータによると80〜84歳の年齢層の認知症有病率は22.4%で90歳以上では64.2%と,高齢になるほど認知症の方の割合が増加しています.身体的に暑さに対する抵抗力が低下してくるうえに,暑さへの対処方法を適切にとるための認知能力も減退してくるとなると,命を失う危険は地球沸騰化とともに増しかねません.リハビリテーション医療でなにかできることはないでしょうか.
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