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増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論
5.感染症検査
6 高病原性トリインフルエンザウイルスの検査
高桑 弘樹
1,2
1北海道大学大学院獣医学研究科動物疾病制御学講座
2現在:京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター
pp.1259-1260
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101104
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
はじめに
H5N1高病原性トリインフルエンザ(high pathogenic avian influenza,HPAI)が2003年からアジアに発生し,これが世界の家禽に広がり,2億羽以上の家禽が淘汰されたが,その勢いは止まらない.その原因H5N1HPAIウイルスが野鳥にも浸潤し,ガン,白鳥などの大量死を引き起こしている.さらに,このウイルスはこれまで200人以上のヒトに感染し,その半数以上が死亡していることから,もはや畜産上の問題のみならず公衆衛生上の観点からも世界の注目を集めている.このウイルスがヒトからヒトに感染伝播する能力を獲得すれば,新型インフルエンザウイルスとしてパンデミックを引き起こす恐れがあるためである.今やトリインフルエンザがヒトの疾病名であるかのように錯覚されていることは正されなければならない.すなわち,トリインフルエンザは,家禽のA型インフルエンザウイルス感染症であり,家禽の疾病として制圧されるべきものである.獣医領域では精度と感度とを備えた迅速かつ的確な家禽のインフルエンザの診断法を確立するための努力が払われてきた.このウイルスがヒトに侵入した際には,的確な診断と防疫対策が執られなければならない.これを基に現在用いられているインフルエンザの検査法および将来改良され普及しうる検査法について紹介する.
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