Japanese
English
今月の主題 薬剤の検査
総説
薬物の代謝
麻生 芳郎
1
1千葉大学・生化学
pp.1505-1510
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915650
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,320円 (1,200円+税10%) こちらは、1505ページから1510ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
薬物の吸収
食物として取られる栄養物質の消化管吸収には二つの経路がある.一つはアミノ酸,糖,ビタミン,ミネラルなど水溶性物質の吸収で,吸収経路は門脈系であり,まず肝を通過してから全身循環に入る.主栄養素の吸収率は非常に良く,吸収速度も速い.他の一つは脂肪の吸収で,中性脂肪(トリグリセリド)を例にとると,消化管内で胆汁酸でミセル化された後,膵リパーゼの作用を受けモノグリセリドと脂肪酸に水解され小腸粘膜細胞内に入る.ここで直ちにトリグリセリドに再合成され,キロミクロン(kilomicron,乳び粒)を形成し細胞腔に出てリンパ系に移行する.キロミクロンはかなり大きな脂肪粒のリポ蛋白であるので,毛細血管壁を通過できないが,内皮間隙の多いリンパ管壁は通過する.小腸リンパ管は乳び槽に集まり,胸管を通って直接大静脈に移る.したがって脂肪は吸収時肝を経由することなく脂肪組織や筋組織に利用されるようになる.主栄養素としての脂肪の吸収は極めて良くまた速やかであるが,食後血中からキロミクロンが完全に消失し,血清が元の澄明になるまでには数時間かかる.コレステロールや脂溶性ビタミン(A,D,E,K)の吸収もキロミクロンを形成して行われるが,それらの吸収は緩やかで,また吸収率も高くない.

Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

