Japanese
English
今月の主題 注目される寄生虫・原虫疾患
カラーグラフ
組織内原虫症の検査
神原 廣二
1
Hiroji KANBARA
1
1長崎大学熱帯医学研究所原虫学部門
pp.486-488
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913967
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- 1ページ目 Look Inside
顕微鏡の発明以来,数多くの原虫性疾患が明らかにされてきたが,いまだにこの顕微鏡観察による形態学的特徴が原虫症検査の主体をなしている.マラリアのように世界的にみて非常に多い疾患ですら,経済的な理由で,実験的には可能なDNAプローブによる診断法が実用化されない.ましてやわが国のように,原虫性疾患がこれまでと違った意味で問題化してきても,症例としてまれな存在である状況下では,これまでの検査法が多少の改良をみることはあっても大幅に変更されることはないであろう.筆者としても,現代技術に裏づけされた検査法を紹介したいのだが,信頼性のある検査法は顕微鏡による原虫の検出である.検査するものにとっては熟練を要し,しかも忘れた頃に次の需要がやってくるという煩わしいものだが,半面,検出できた満足感は大きいものである.

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