Japanese
English
特集 細胞活動の日周リズム
下垂体からの成長ホルモン分泌のリズム
Rhythmic secretion of growth hormone from pituitary
嶋田 修
1
,
嶋田―登坂 久美
2
,
石川 春律
1
Osamu Shimada
1
,
Hisami Tosaka-Shimada
2
,
Harunori Ishikawa
1
1群馬大学医学部解剖学教室
2群馬大学内分泌研究所形態学部門
pp.604-609
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900299
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1976年Tannenbaumら1)は無麻酔,無拘束の雄ラットを用いてカテーテルから連続的に採血し,血中成長ホルモン(GH)がほぼ3時間ごとに拍動的に上昇することを示した。これは下垂体前葉からのGH分泌がリズミカルに起こっていることを表すものである。このGHの分泌リズムは視床下部からのホルモンであるソマトスタチン2)と,1982年に発見同定されたGH放出ホルモン(GRH)3)によって生ずるものと考えられているが,そのメカニズムについてはいまだ十分には解明されていない。われわれはGH分泌についての従来の報告を実験的に確認するとともに,分泌調節のメカニズムについて若干の検討を加えているので,ここでその結果を含めてGH分泌のリズムを総説する。
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