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細胞診モノレイヤー標本―有用性とその将来
高松 潔
1,3
,
照井 仁美
1,3
,
長島 義男
1,3
,
齊藤 深雪
1,3
,
太田 博明
1,3
,
野澤 志朗
1
,
向井 萬起男
2
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
2慶應義塾大学医学部病理診断部
3現:東京女子医科大学産婦人科学教室
キーワード:
細胞診
,
モノレイヤー標本
,
細胞診自動化
Keyword:
細胞診
,
モノレイヤー標本
,
細胞診自動化
pp.315-318
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904716
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1.はじめに
Papanicolaouらにより細胞診が1つの技法として開発されてから,はや半世紀がたとうとしている.この間に細胞診は癌検診などの手法として広く浸透し,その存在意義が確立されており,細胞診の有用性については異論はないであろう.しかし,従来のスライドグラスへの直接塗抹法では,採取した検体の20~30%程度しか塗抹されず70~80%の細胞が採取器具上に残存されたまま廃棄される,スライドグラス上に均一に塗抹されない,標本の背景にある血液,粘液,debrisなどにより不明瞭域を作ることがある,などといった問題点があり,正確な診断の妨げ,特に偽陰性の原因となっていることが指摘されている1~3).また,近年のコンピュータ技術の進歩に伴う画像処理能力の飛躍的発展は,従来の顕微鏡を用いたヒトの目による細胞診断を自動化する可能性を現実のものとしつつあるが,この細胞診断の自動化のためにも背景がきれいで細胞の重なりの少ない標準化された標本が必要となる.そこでこれらの問題を解決するために,近年米国を中心に,新しい標本作製法により作製されたモノレイヤー標本4,5)が臨床に導入されており,本邦においても利用が可能になっている.
本稿ではモノレイヤー標本の実際について概説する.

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