今月の主題 細胞診自動化
話題
ベセスダ・システム2001と細胞診自動化
平井 康夫
1
Yasuo HIRAI
1
1癌研究会附属病院細胞診断部・婦人科
キーワード:
細胞診自動化
,
ベセスダ・システム
,
液状処理検体
Keyword:
細胞診自動化
,
ベセスダ・システム
,
液状処理検体
pp.663-667
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905125
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1.はじめに
「The 1988 Bethesda System for ReportingCervical/Vaginal Cytological Diagnosis(TBS)」(いわゆる「ベセスダ・システム1988」)は米国政府の主導の下に全米で使用され,現在に至る10年間に,その先進的な内容が米国内においてはほぼ定着したと評価されている.
2001年4月,10年ぶり第3回目のベセスダ・システム改訂のためのワークショップがBethes-daの地で開催された.このワークショップは,細胞診断学とその周辺領域における新技術(細胞診自動解析装置,細胞診画像解析システム,新しい細胞標本自動作製装置,液状処理標本Iiquid-based specimens, HPV testなど)の発展を考慮して,ベセスダ・システムの内容を全面的に見直すことを目的とした.実際のワークショップには,日本を含む20か国以上の国々から,代表者を派遣した45の共催団体によって,約400人以上の参加を得て熱心な討議がなされた.実質的な討議は,インターネット上の電子掲示板においてオープン参加の下に2000年10月に開始されており,その結果が,ワークショップ当日に各問題点ごとに形成されたフォーラムグループからの報告の形でさらに討議された.
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