Japanese
English
今月の主題 マスト細胞
話題
翼状片
中神 哲司
1
Tetsushi NAKAGAMI
1
1浜松医科大学眼科
キーワード:
翼状片
,
マスト細胞の表現型
,
stem cell factor
,
SCF
Keyword:
翼状片
,
マスト細胞の表現型
,
stem cell factor
,
SCF
pp.778-780
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904124
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
翼状片は,主に角膜の鼻側から結膜様組織が角膜上に侵入していく疾患である(図1).眼科の日常診療ではよく遭遇する疾患で,進行例には外科的切除が行われるが,しばしば再発し,治療に苦慮することも多い.病理組織学的に翼状片上皮下組織には多くの線維芽細胞浸潤,弾性線維変性物質や異常な膠原線維の集積が認められる1).またマスト細胞をはじめ,リンパ球,形質細胞浸潤がみられ,角膜ボウマン膜の破壊や血管新生も著明に認められる1).翼状片の原因はいまだ明らかではないが,疫学的研究などから紫外線被爆の関与が推測されている.
マスト細胞は,アレルギー性炎症反応を引き起こす主要な細胞であるが,非アレルギー性の慢性炎症や線維化,血管新生にも深く関与することが知られており.翼状片の病態形成にマスト細胞が関与している可能性が高い.この点から,最近明らかとなった知見について,ここに紹介する.

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