Japanese
English
今月の主題 生殖
総説
生殖免疫
竹内 正七
1
Shoshichi TAKEUCHI
1
1帝京大学医学部産科婦人科学教室
キーワード:
生殖免疫
,
トロホブラスト
,
新しいMHC抗原
,
免疫栄養説
,
immunotrophic hypothesis
Keyword:
生殖免疫
,
トロホブラスト
,
新しいMHC抗原
,
免疫栄養説
,
immunotrophic hypothesis
pp.515-520
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900133
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
卵性生殖から哺乳生殖へと生殖形態の進化において,母親の胎内で,異なるMHC抗原をもつ胎児を宿し,生育させるためには,免疫的拒絶反応から免れる必要があった.その解決として,胎児と母体との間に胎盤を形成したと考えられる.胎盤は同じ胎児組織であるが,母体に接しているのは絨毛細胞(トロボブラスト)で,生着に有利な免疫的特性をもっている.
トロホブラストはMHC抗原が少ないので,免疫的拒絶反応を誘導しないばかりではなく,新しいMHC抗原を表現して,遮断抗体やサプレッサー細胞を誘導し,免疫的拒絶を起こりにくくしている.さらに,この免疫反応はトロホブラストの増殖因子を産生し,免疫的に胎盤形成を促進している可能性も示唆されている.

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