講座 臨床家のための腫瘍免疫学序説・7
癌免疫における補体の意義と免疫細胞溶解現象
竹内 正七
1
Shoshichi Takeuchi
1
1東京大学
pp.209-214
発行日 1965年3月10日
Published Date 1965/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203238
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従来,種々の免疫現象が個々に記載されているに過ぎなかつたが,補体学の進歩に伴い,抗原,抗体の反応の他に,補体の関与が明らかになり,これらの免疫反応の関連が統一的に理解できるようになつてきた。そこでまずVI,補体の意義について概要を紹介し,次に補体の関与する免疫反応の代表であり,しかも諸々の免疫現象の普遍的基底をなしていると考えられる免疫細胞溶解現象について述べるために,VII,免疫癌細胞溶解現象の項をとつて解説する。
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