今月の主題 オートファジー
総論
オートファジーの分子機構
岸 千絵子
1
,
板倉 英祐
1
,
水島 昇
1
Chieko KISHI
1
,
Eisuke ITAKURA
1
,
Noboru MIZUSHIMA
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科細胞生理学分野
キーワード:
オートファジー
,
オートファゴソーム形成
,
Atg
Keyword:
オートファジー
,
オートファゴソーム形成
,
Atg
pp.1519-1525
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102158
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オートファジーとは,二重膜構造体であるオートファゴソームが細胞質の一部またはオルガネラを囲み,続いてリソソームと融合することでその内容物を分解する系である.この分解は主として非選択的であり,栄養飢餓などにより顕著に誘導される.オートファゴソームの膜形成はダイナミックな膜変化を伴うユニークな現象である.酵母を用いた遺伝学的解析から,その詳しい分子機構が明らかにされつつある.本稿では最近の哺乳類における知見を中心にオートファジーの分子機構について紹介する.
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