Japanese
English
今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96
子宮内膜症—Q&A
8.不妊治療成績からみた内膜症保存手術療法の効果は
長田 尚夫
1
,
角田 郁夫
1
,
津端 捷夫
1
,
佐藤 和雄
1
1日本大学医学部産婦人科
pp.37-39
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902381
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- Abstract 文献概要
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不妊治療において子宮内膜症は,最もよく遭遇する疾患であるが,不妊との因果関係についてはいまだ不明であると言っても過言ではない.非常に重症な子宮内膜症であっても手術療法によって卵管と卵巣の位置的関係を解剖学的に正常に戻すことによって術後妊娠に至るケースを日常よく経験する.一方,不妊検査のために行った腹腔鏡検査によってブルーベリー斑や散布状黒斑などを偶然認めることがあるが,これら軽症な子宮内膜症が不妊とどの程度関係しているかについては明らかにされていないのが現状である.骨盤内環境を構成する因子には,子宮内膜症の他にも感染症や癒着など多くがある.子宮内膜症を認めたからといって,即不妊原因と結びつけるのは問題が多いといえる.とくに卵管は,感染に弱く容易に卵管炎を併発し卵管性不妊へと移行することも明らかである.
本稿では,不妊治療成績からみた内膜症保存手術療法の効果を検討するために,われわれが観血的治療を行った症例を中心に治療効果について述べる.

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