Japanese
English
研究と報告
分裂病症状を伴う遺伝性筋萎縮性側索硬化症の1例
Über einen Fall von der hereditären amyotrophischen Lateralsklerose mit schizophrenen Symptomen
宮尾 三郎
1
,
松沢 富男
1
,
小倉 正己
1
Saburo Miyao
1
,
Tomio Matsuzawa
1
,
Masami Ogura
1
1信州大学医学部神経精神医学教室
1Aus der Neuropsychiatrischen Klinik der Shinshu Universität
pp.209-212
発行日 1968年3月15日
Published Date 1968/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201306
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
球麻痺症状に伴う強迫泣や強迫笑は古くから知られているが,一般に,筋萎縮性側索硬化症(以下ALSと略す)に伴う他の精神症状はまれである。病理解剖学的に,ALSは脳皮質から筋肉にいたる全運動経路の系統的変性疾患であり,運動性脳皮質におけるBetz巨大細胞の萎縮,消失および他の神経細胞の脱落とグリア細胞の増殖が特徴的である。しかし,ときには病変が運動領域にのみとどまらず,皮質では前頭葉あるいは皮質の広範囲な退行性変化,さらに皮質下神経核にも退行性変化が認められる場合もある。このことはALSに精神症状が伴うような症例もありうることを暗示している。
最近,われわれは分裂病および躁病症状を伴う遺伝性ALSの1例を経験する機会を得たので報告する。

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