Japanese
English
今月の主題 臨床医のための遺伝子工学
遺伝子の基礎知識
遺伝子の変異と疾患の発症
山縣 和也
1
,
松沢 佑次
1
1大阪大学医学部第2内科
キーワード:
ポジショナルクローニング
,
MODY
Keyword:
ポジショナルクローニング
,
MODY
pp.2086-2088
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904795
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
遺伝性鎌状赤血球貧血の原因が異常ヘモグロビンであると判明したのが,特定の蛋白質分子の異常により疾患が発症することが明らかになった最初の報告であるという.その後も,血友病における凝固因子,フェニルケトン尿症におけるフェニルアラニンヒドロキシラーゼなどのように,いくつかの遺伝病においては生化学的な欠損が発見され,疾患の発症原因が同定された.しかし,大部分の遺伝病においてはその生化学的異常は不明であり,分子生物学の技術が発展する以前には,ヒトの疾患において遺伝子異常を解明することは大変困難であった.
分子生物学の著しい発展により,疾患の原因は蛋白質レベルから遺伝子レベルで解明されるようになった.現在,遺伝子データベースには5,000以上の疾患遺伝子座がマップされている.注目すべきことは,生化学的な異常が同定される以前に原因遺伝子を同定する手法が開発されたことである.筋ジストロフィーのジストロフィンや,cystic fibrosisにおけるCFTR(cystic fibrosis transmembrane conductor regulator),若年発症成人型糖尿病におけるHNF遺伝子などはそのよい例である.

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