Japanese
English
今月の主題 酸塩基平衡の異常
病態生理
代謝性の異常—代謝性アシドーシス
大塚 洋久
1
Hirohisa Ohtsuka
1
1北里大学医学部・内科
pp.792-794
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219020
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代謝性アシドーシスとは
代謝性アシドーシス患者の血液は,健常人の血液に固定酸を加えたのに相当する酸塩基平衡の異常を呈している.その異常は一次性障害として現われる.CO2分圧を変動させるだけでは同じ状態を作り出すことはできない.CO2分圧の変動はCO2平衡直線上での移動に相当するが,代謝性アシドーシス患者と健常者のCO2平衡直線は交点を持たない(図1).
図1はpH,血清重炭酸イオン濃度を横軸,縦軸とするDavenportのダイアグラムである1).Henderson量Hasselbalchの式から算出したCO2分圧の等価線を点線で示してある.健常人と代謝性アシドーシス患者の血液のCO2平衡直線を示すのが左上方から右下方に向う2本の直線である.直線の勾配は血色素量に依存しており,血色素量が等しいときは2本の直線はほぼ平行である.固定酸を加えることにより,CO2平衡直線は下方に平行移動する.

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