Japanese
English
今月の主題 胃癌とその周辺
胃癌の発生母地
胃ポリープと癌
中村 卓次
1
1群馬大第1外科
pp.662-663
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215867
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- Abstract 文献概要
はじめに
腹痛や,吐下血などの急性症状が契機となって発見されることがないでもないが,胃ポリープにはこうした特有の症状はほとんどないといつてよい.上腹部の不定の愁訴から医者を訪れたり,人間ドックや胃集団検診などで胃のX線検査を受けて胃ポリープが発見されるのが普通である.最近では,医者も患者も胃ポリープはほとんど癌にならない良性疾患であると認識している.したがって医者から「あなたは胃ポリープです」と説明されると患者はほっと一安心する.しかし反面,胃癌であることをかくしているのではないかと勘ぐる患者も少なくない.また,「放置して差し支えないですか」という質問が必ず返ってくる.医者としても「絶対安全です」とか「もうこなくてもよろしい」とか答えるにはかなり勇気がいる.そんなとき,医者はどんな態度をとればいいのであろうか.そこで考えなければならないことは,①どんな胃ポリープでも癌化の危険がないのであろうか,②胃ポリープの発生する胃には癌もできやすいのではないだろうか,という2つの事項である.
さて最後にもう一つ,治療をどうするかを考える段取りとなる.
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