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症例ライブラリー 今日もまたいつもの大腿骨近位部骨折
自覚症状のない中等度大動脈弁狭窄症
板倉 佑弥
1
Yuya ITAKURA
1
1会津中央病院 麻酔科
キーワード:
低血圧
,
脊髄くも膜下麻酔
,
等比重ブピバカイン
,
血管収縮薬
Keyword:
低血圧
,
脊髄くも膜下麻酔
,
等比重ブピバカイン
,
血管収縮薬
pp.438-441
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330050438
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■症例
90歳の女性。身長143cm,体重42kg。趣味の卓球中に転倒し,当院救急外来を受診した。単純X線写真で右大腿骨転子部骨折と診断された。脂質異常症でロスバスタチンを内服している以外は特記すべき既往がなく,認知機能も保たれていた。術前の経胸壁心エコー検査(TTE)で大動脈弁最大血流速度3.2m/sec,大動脈弁平均圧較差30mmHg,大動脈弁口面積1.3cm2と,中等度の大動脈弁狭窄症aortic stenosis(AS)を認めた。来院時のバイタルサインは血圧138/63mmHg,心拍数76bpm,経皮的末梢動脈血酸素飽和度(SpO2)96%であり,自覚症状はない。趣味で週3回卓球をしており日常生活は自立している。胸部単純X線写真や12誘導心電図,血液検査では特記すべき異常は認めなかった。翌日に髄内釘(ガンマネイル)による骨接合術を行う方針となった。牽引手術台で30分程度の予定である。
さて,あなたならどうする?

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