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Close-up 理学療法士自身の健康を守る
理学療法士の健康を守り,長く働き続けるために—職場環境,健康経営,キャリアデザインの視点から
岡原 聡
1
Satoshi OKAHARA
1
1大阪急性期・総合医療センター
キーワード:
職場環境
,
健康経営
,
キャリアデザイン
,
産業保健
Keyword:
職場環境
,
健康経営
,
キャリアデザイン
,
産業保健
pp.563-567
発行日 2026年5月15日
Published Date 2026/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600050563
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近年,「働く人の健康」を守ることが組織の持続的成長に不可欠であるという認識が広がっている.背景には,労働年齢人口の減少に伴う人材不足,従業員のメンタルヘルス不調,離職率の上昇などがあり,従業員の健康課題はもはや個人の問題ではなく組織の存続に直結する経営課題として位置づけられている.健康経営優良法人認定事務局の資料1)においても,就活生および転職者における関心事項の上位に「心身の健康を保ちながら働ける」ことが挙げられており,健康経営の推進は優良人材の獲得や組織力向上に寄与すると示されている.
医療・介護現場では,患者の生命や生活を最優先とする高い倫理観のもとで業務が遂行されているが,その裏で専門職自身の健康を犠牲にしてきた側面があることも否定できない.COVID-19流行後に初開催されたWorld Physiotherapy Congress 2023の産業保健セッションでは,医療従事者の燃え尽き症候群(burnout)が大きなテーマとして注目された.理学療法士も例外ではなく,精神的ストレス,長時間勤務,身体的負担の大きい作業といった要因が積み重なり,健康障害を招く例も少なくない.

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