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増大号特集 —キーワードから読み解く—これからの精神医学・精神医療の10の潮流
Ⅱ 精神医療の潮流を読み解くキーワード
1.当事者が主体の精神医療
潮流⑧ 日常体験と精神医学
遷延性悲嘆症
Prolonged Grief Disorder
吉池 卓也
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
キーワード:
死別
,
bereavement
,
悲嘆
,
grief
,
遷延性悲嘆症
,
prolonged grief disorder
,
PGD
,
回避
,
avoidance
Keyword:
死別
,
bereavement
,
悲嘆
,
grief
,
遷延性悲嘆症
,
prolonged grief disorder
,
PGD
,
回避
,
avoidance
pp.708-712
発行日 2026年5月15日
Published Date 2026/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680050708
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- 参考文献 Reference
用語の定義
悲嘆は喪失に対する情動反応である。遷延性悲嘆症(prolonged grief disorder:PGD)は,非定型的な経過をたどり,強いレベルで長期に(6カ月もしくは1年以上)持続する,死別に対する悲嘆反応を指し,近年ICD-11およびDSM-5-TRにおいて新設された精神障害である。臨床的特徴として,故人への持続的で強い思慕やとらわれがあり,回避,情動的苦痛,孤独感など関連する症状を伴い,機能障害を引き起こす。治療しなければ,数年もしくは数十年持続しうる。悲嘆に焦点を当てた心理療法の有効性が実証されているが,有効な薬物療法は確立されていない。関連用語として,複雑性悲嘆,外傷性悲嘆などがある。

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