Japanese
English
特集 死別にまつわる心理的苦痛—背景理論からケアおよびマネジメントまで
死別を見据えたがん患者の家族ケア
Prevention of Bereavement Family's Psychological Distress after the Loss of Cancer Patients
竹内 恵美
1
Emi Takeuchi
1
1国立がん研究センターがん対策研究所がん医療支援部
1National Cancer Center, Center for Cancer Control, Tokyo, Japan
キーワード:
がん
,
cancer
,
家族ケア
,
family care
,
遺族ケア
,
bereavement care
,
悲嘆
,
grief
,
死別
,
bereavement
Keyword:
がん
,
cancer
,
家族ケア
,
family care
,
遺族ケア
,
bereavement care
,
悲嘆
,
grief
,
死別
,
bereavement
pp.1613-1618
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206800
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抄録 がんによる死別は,事故や自死などの突然死とは異なり,ある程度死期を予測できるため,家族が遺族になる前から予防的に心理的支援が行える。また,死別前から,家族は患者同様に苦痛や負担を抱えながら患者を支援している。そこで,死別を見据えた家族へのケアが有効と考えられるが,エビデンスはまだまだ少ないのが実状である。しかし,死別後精神状態の悪化が見込まれるハイリスクの家族をスクリーニングすることや,適切なタイミングに死を迎えるための丁寧な情報提供を行うことは有効であると考えられる。しかし一方で,状況を受け止めるのが難しい家族に対して,死を迎える準備を促すことは大きな負担になり得る。医療者側の一方的な支援にならないよう,家族の気持ちや状況に配慮しながら適切な支援を行う必要がある。
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