Japanese
English
特集 痛み-脳-こころ Revisited
痛覚変調性疼痛—心因性疼痛概念のパラダイムシフト
A Paradigm Shift from Psychogenic Pain to Nociplastic Pain
臼井 千恵
1
Chie Usui
1
1順天堂大学附属練馬病院メンタルクリニック
1Department of Psychiatry Juntendo University Nerima Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
痛覚変調性疼痛
,
nociplastic pain
,
心因性疼痛
,
psychogenic pain
Keyword:
痛覚変調性疼痛
,
nociplastic pain
,
心因性疼痛
,
psychogenic pain
pp.1088-1093
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670081088
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抄録
かつて「心因性疼痛」と呼ばれてきた痛みは,身体所見や画像診断で明確な異常が認められないにもかかわらず強い痛みを訴えるものであり,長年にわたり「気のせい」「精神的な問題」と見なされることが多かった。しかし近年,こうした痛みの多くが「痛覚変調性疼痛(nociplastic pain)」という新たな概念として分類され注目されるようになった。本稿では,「心因性疼痛」概念から「痛覚変調性疼痛」へのパラダイムシフトについて,その歴史的背景,脳科学的エビデンス,精神療法的アプローチをふまえて概説する。

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