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2026年5月,米国ワシントンD.C.で開催された米国泌尿器科学会総会(American Urological Association Annual Meeting : AUA)に参加する機会をいただきました.前年に参加させていただいたラスベガス開催とは対照的に,今回の開催地であるワシントンD.C.はアメリカの首都として政治・歴史・文化が集まる都市であり,会場となったWalter E. Washington Convention Center(写真1)周辺には連邦議会議事堂やホワイトハウス,スミソニアン博物館群など歴史的建造物が多く,華やかでエンターテインメント色の強いラスベガスとは異なる落ち着いた雰囲気が印象的でした.会場には世界中から多くの泌尿器科医・研究者が集まり,最新の研究成果について活発な議論が行われていました.
会期中には,泌尿器科領域の多岐にわたる演題発表や講演,討論が行われました.特に膀胱癌領域では,非筋層浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対する膀胱温存治療の進歩,BCG不応例に対する新規膀胱内治療,筋層浸潤性膀胱癌(MIBC)および進行尿路上皮癌に対する集学的治療など,多くの重要なテーマが取り上げられていました.特に,NMIBCに対する膀胱内注入療法では,多岐にわたる試験が報告されており,治療選択肢が急速に広がっている印象を受けました.BCG既治療例に対するBCG+膀胱内ゲムシタビン併用療法,BCG不応性NMIBCに対するカムレリズマブ治療,BCG未治療高リスクNMIBCに対するデュルバルマブ+BCG併用療法を評価したPATAPSCO試験などが紹介されました.さらに,徐放性ゲムシタビン・ドセタキセル膀胱内投与薬であるNDV-01については,高リスクNMIBCを対象としたTRCG-011試験の12か月完全奏効データや,中リスクNMIBCを対象にNDV-01と経過観察を比較する第Ⅲ相BOOST試験が報告され,従来の膀胱内注入療法に伴う患者・医療者双方の負担を軽減しうる治療として注目されました.
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