学会印象記
「第114回AUA」印象記
田岡 利宜也
1
1香川大学医学部泌尿器科学
pp.676-677
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206700
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2019年5月3〜6日にシカゴで開催された“114th AUA Annual Meeting”には,世界120か国から7991演題が投稿された.これは同年3月にスペイン・バルセロナで開催された“34th Annual EAU Congress”の80か国,5500演題を大きく上回るもので,改めて泌尿器科領域における世界最大級の学術集会であることが示された.その採択率は33.5%で,2675演題の採択数に,1万5770人の学会参加者を集めて,学会会場であるMcCormick Placeは熱気に満ちていた.
一方,日本からのearly registration数は,2018年にサンフランシスコで開催された同学術集会の294人と比較して,約半数の157人と公表された.採択された演題数も186で,例年度よりも少なかった.この背景には,学会会期と重なったゴールデンウィークがあろう.私はゴールデンウィークを考慮せず演題投稿し,Moderated Poster Sessionで採択されたほか,AUA/JUA International Affiliate Society Meeting(Joint Meeting)のパネリストも仰せつかり,4月後半の日本泌尿器科学会総会が終わるまで発表できることを喜んでいた.しかし,その準備は大変で,ゴールデンウィークの前半をその作業で費やし,後半の発表につなげる過程で子どもから向けられた“冷淡な視線”に何度か後悔の念を抱かずにはいられなかった.
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