学会印象記
「AUA2023」印象記
松岡 香菜子
1
1福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座
pp.836-837
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207926
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American Urological Association(AUA)が主催する第118回AUA Annual Meeting 2023が2023年4月28日〜5月1日にシカゴで開催されました.泌尿器科7年目で初めてのAUAでしたが,4月から夫とペンシルベニア州に研究留学させていただいていることもあり,夫をFamily Badgeに登録し,一緒に参加して参りました.会場はMcCormick Placeというミシガン湖に面した大きな会場で,廊下からは海のような湖を眺めることができます.会場の外は肌寒く,時折霧雨が降ったり止んだりと,湖畔からの風が吹くためか変わりやすい天気でWindy Cityを存分に体感する日々となりました.
今回の学会で私は下部尿路機能に関する基礎研究1題,臨床研究2題の計3演題を発表させていただきました.3演題ともにModerate Poster Sessionという形式の発表で,ポスター前で見に来てくれた方とお話した後に壇上で短い発表をするという形式でした.3演題のうち,一番印象に残った発表は入局当時より研究させていただいている利尿適応性という排尿記録の解析によって明らかになる蓄尿期の恒常性維持機能の1つに関する研究です.沢山の方がポスターの前で足を止めてくださり,いろいろと質問やご意見をいただくことができました(写真1).英語でのコミュニケーションの難しさは相変わらずでしたが,言い換えてくださったり,ゆっくり話をしてくださったりと,申し訳ないと思いながらも,その優しさがとても嬉しかったですし,良い経験になりました.
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