特集 皮膚と他臓器のネットワーク
脂質を介した腸-皮膚連関の分子基盤
武富 芳隆
1,2
,
村上 誠
1,3
1東京大学大学院医学系研究科
2日本医療研究開発機構(AMED-PRIME)
3日本医療研究開発機構(AMED-CREST)
キーワード:
gut-skin axis
,
lipid metabolism
,
gut microbiota
,
postbiotics
,
skin inflammation
Keyword:
gut-skin axis
,
lipid metabolism
,
gut microbiota
,
postbiotics
,
skin inflammation
pp.197-204
発行日 2026年3月28日
Published Date 2026/3/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202603-093-01
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腸と皮膚はいずれも外界と接するバリア組織であり,上皮を中心に免疫系・神経系,さらには微生物叢が相互にかかわりながら,それぞれに特有の微小環境を形成している.近年,腸内細菌叢が宿主の代謝や免疫機能を広範に制御していることが明らかとなり,腸内環境の変化が,遠隔組織である皮膚の病態にも影響を及ぼす「腸-皮膚連関(gut-skin axis)」という概念が注目されるようになってきた.実際,アトピー性皮膚炎,アレルギー反応,乾癬,皮膚がんなど多様な皮膚疾患において,腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)は発症リスクや重症度と密接に関連することが報告されている1)〜3).

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