ジュネーヴからの便り(31)
リストラ後遺症
中谷 祐貴子
1
1世界保健機関本部 保健システム担当事務局長補
pp.17
発行日 2026年3月11日
Published Date 2026/3/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2993005
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WHO本部では、今年1月から再編後の新体制による組織が本格的に始まった。とはいえ、リストラを終えたばかりのチームはまだまだ不安定な状況だ。1月第2週、仕事始めとなる部長会議を行った。昨年はリストラの対応で大忙しだった部長達も新年になれば少しは落ち着くだろうと高を括っていたのだが、私の予想は見事に裏切られ、年始から不満が爆発する会議となってしまった。不満の元凶はマネージメントの苦労に尽きる。この時に部長達から出てきた言葉は興味深く「罪悪感症候群(feel guilty syndrome)」と「意識再編(mental restructuring)」であった。リストラの過程で業務の優先順位づけをしたとはいえ、ドナーと契約しているプロジェクトは勝手に止めるわけにはいかず、大半は離職する職員から残された職員に業務がそのまま引き継がれた。
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