ジュネーヴからの便り(24)
WHOのリストラ
中谷 祐貴子
1
1世界保健機関 本部 医薬品・医療材料担当事務局長補
pp.11
発行日 2025年8月11日
Published Date 2025/8/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2972004
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米国トランプ大統領の脱退表明を契機に、WHOは組織再編を加速化している。端的に言うと、テドロス本部事務局長がWHO創設以来となる大胆なリストラを断行している。 例えば、局を司る本部事務局長補は10人から4人に、部長級は76人から34人に削減した。それでも、次期予算枠を前年比で20%削減したにもかかわらず、収入予定は必要額の60%程度しか確保できてないという厳しい状況だ。来年度の執行計画を予算枠の65%程度に抑えるためには、人員を縮小せざるを得ない。WHOには今、リストラの嵐が吹き荒れている。またこれは、国連機関全体にも及んでいるので事態は深刻だ。
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