動向
次期改定に向けたその1シリーズで「入院」がテーマに—急性期、包括期、慢性期入院医療—
pp.6-10
発行日 2025年8月11日
Published Date 2025/8/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2972003
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
中医協総会(小塩隆士会長)は7月23日、令和8年度診療報酬改定に向けた1巡目の議論(その1シリーズ)で「入院」をテーマとした。「急性期入院医療」「包括期入院医療」「慢性期入院医療」の課題と論点が提示された。 「急性期入院医療」において、急性期一般入院料1を算定する病院のなかで、新たな地域医療構想における「急性期拠点機能」と「高齢者救急・地域急性期機能」の病院をどう位置付けるかをめぐり、関連付けに積極的な支払側と慎重な対応が必要とする診療側の意見が分かれた。「包括期入院医療」では、令和6年度改定で新設した地域包括医療病棟の要件緩和を求める意見が診療側から相次いだ。地域包括医療病棟と地域包括ケア病棟の機能に類似性があることや、地域包括ケア病棟の実態が多様であることが示された。「慢性期入院医療」では、療養病棟の医療区分2・3に該当する患者の割合の基準が次期改定でも論点になる可能性が出てきた。

Copyright © 2025 Syakaihokennkennkyuujo All Rights Reserved.