潮流
医師偏在是正の総合的な対策パッケージ 経済的インセンティブや地域の支え合い
pp.26-27
発行日 2025年1月11日
Published Date 2025/1/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2951007
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厚労省は12月25日、「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」(以下、対策パッケージ)を公表した。地域ごとに年齢構成などの人口構造が急激に変化するなかで、将来にわたり地域で必要な医療提供体制を確保するため、複数の施策を〝総合的に〟推進して医師の偏在を是正するための対策となっている。経済的インセンティブや規制的手法である地域の支え合いの仕組みを組み合わせた。厚労省は今後、医療法など関連法の改正をめざす。 これまで、医師の偏在対策については若手医師を対象とした養成過程に軸足を置く施策が中心だったが、対策パッケージでは中堅・シニア世代を含むすべての医師にアプローチする。実効性の担保として、「医療法に基づく医療提供体制確保の基本方針」に位置づけるほか、施行後5年を目途に検証し、「十分な効果が生じていない場合は、さらなる対策を検討する」との方針も明示。医師確保計画による3年間のPDCAサイクルに沿った取組みとしても推進する。
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