潮流
経済的インセンティブに反対意見 社保審部会が医師偏在対策を議論
pp.32
発行日 2024年12月11日
Published Date 2024/12/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2948010
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社会保障審議会の医療保険部会(田辺国昭部会長)と医療部会(遠藤久夫部会長)は11月28日、医師偏在是正対策について議論した。厚労省は、「新たな地域医療構想等に関する検討会」で議論している医師偏在是正対策を報告。委員からは経済的インセンティブに対し、反対意見や慎重論があがった。 厚労省は、「重点医師偏在対策支援区域(仮称)」における医師確保を推進するため、都道府県の「医師偏在是正プラン(仮称)」に基づき、経済的インセンティブを講じるとして、「医師少数地域における適正な給付の維持・確保は保険者にも一定程度の責任が求められるため、特定の地域に対して診療報酬で対応した場合、当該地域の患者負担の過度の増加をまねくおそれがあるものについて、全ての被保険者に広く負担いただくよう保険者からの拠出を求める」「支援策の検討に当たっては、給付費全体の中でバランスをとる観点から地域間・診療科間の医師偏在是正のための診療報酬での対応を図る」と提案している。
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