新春随想
戻ってきた年末年始
山本 則子
1
1日本看護協会 副会長
pp.38
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2950011
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あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 日ごろお忙しいみなさまも、年末年始といえば、さすがに束の間のお休みで思い思いに過ごされていることかと存じます。ところが、私の本務である大学教員としての生活では、クリスマスやお正月をゆっくり過ごすという経験がありませんでした。これまで仕事をしてきた大学ではどこでも、大学院生の修士論文提出が年明けでした。その結果何が起きるかといえば、年明けの論文提出に向けて必死になって論文を書いている学生に付き合わざるを得ない数週間。クリスマスごろから臨戦態勢になります。日中に学生が必死に書いた原稿を教員が添削し、教員が原稿を読んでいる間に束の間の睡眠をとった学生が起きるころまた返却する、ということの繰り返しです。歌の好きな家庭に育った私は、大晦日の歌合戦を聞きながら大掃除の仕上げをしたり、おせちを作ったりということが日常でしたが、教員になってからは、大掃除もおせちも初詣も家族もそっちのけ、歌合戦も時折BGMにする程度で、PCにかじりついて論文を添削するのが日常になってしまっておりました。
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