特集 心不全パンデミック時代の新しい診療知を求めて
セミナー 知っておいてほしい新しい心不全診療のポイント
心筋症(拡張型・肥大型・拘束型,二次性心筋症)による心不全の治療戦略
奥村 貴裕
1
1藤田医科大学医学部循環器内科学
キーワード:
▶心不全の陰に隠れた心筋症を常に意識することが重要である.
,
▶心筋症を正確に診断することで,病型ごとの治療方針と将来のVAD・移植戦略を一貫して設計できる.
,
▶若年発症や家族歴を伴う心不全では,心筋症の可能性を疑う.
,
▶高感度トロポニン上昇時には,浸潤性心筋症の可能性を常に考慮する.
,
▶DCMではHFrEFとしてGDMTを徹底し,予後改善とリバースリモデリングを積極的にめざす.
,
▶HOCMでは潜在的な流出路閉塞を評価し,β遮断薬を中心に適切な薬剤選択を行う.
,
▶心アミロイドーシスやファブリー病など治療可能な二次性心筋症では,特異的治療を早期に開始するため専門施設と連携する.
Keyword:
▶心不全の陰に隠れた心筋症を常に意識することが重要である.
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▶心筋症を正確に診断することで,病型ごとの治療方針と将来のVAD・移植戦略を一貫して設計できる.
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▶若年発症や家族歴を伴う心不全では,心筋症の可能性を疑う.
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▶高感度トロポニン上昇時には,浸潤性心筋症の可能性を常に考慮する.
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▶DCMではHFrEFとしてGDMTを徹底し,予後改善とリバースリモデリングを積極的にめざす.
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▶HOCMでは潜在的な流出路閉塞を評価し,β遮断薬を中心に適切な薬剤選択を行う.
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▶心アミロイドーシスやファブリー病など治療可能な二次性心筋症では,特異的治療を早期に開始するため専門施設と連携する.
pp.520-525
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.04_015
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心筋症による心不全の特徴
心筋症は,冠動脈疾患や高血圧とは異なり,心筋そのものの構造・機能異常を主座とする疾患群であり,拡張型心筋症dilated cardiomyopathy(DCM),肥大型心筋症hypertrophic cardiomyopathy(HCM),拘束型心筋症restrictive cardiomyopathy(RCM)に加え,アミロイドーシス,サルコイドーシス,ファブリー病などの二次性心筋症を含む1).これらはしばしば「心不全」という臨床像の背後に隠れており,一見ありふれたうっ血性心不全症例のなかに紛れ込んでいる.

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