特集 心不全パンデミック時代の新しい診療知を求めて
セミナー 知っておいてほしい新しい心不全診療のポイント
心房細動合併心不全の診断・治療戦略
後藤 健太朗
1
,
笹野 哲郎
1
1東京科学大学循環器内科
キーワード:
▶心不全患者において心房細動の早期診断は,心不全入院と心血管死の抑制に有用である.
,
▶装着型心電計単独では心房細動の確定診断はできない.
,
▶心房細動の併存疾患および生活習慣を踏まえ,統合的治療介入を行うことが重要である.
,
▶HFrEF合併心房細動に対しカテーテルアブレーションによる全死亡・心不全入院率の改善効果が示されている.
,
▶心房細動に対するパルスフィールドアブレーションは組織選択性により高い有効性と安全性が期待できる.
Keyword:
▶心不全患者において心房細動の早期診断は,心不全入院と心血管死の抑制に有用である.
,
▶装着型心電計単独では心房細動の確定診断はできない.
,
▶心房細動の併存疾患および生活習慣を踏まえ,統合的治療介入を行うことが重要である.
,
▶HFrEF合併心房細動に対しカテーテルアブレーションによる全死亡・心不全入院率の改善効果が示されている.
,
▶心房細動に対するパルスフィールドアブレーションは組織選択性により高い有効性と安全性が期待できる.
pp.515-519
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.04_014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
心房細動atrial fibrillation(AF)と心不全は高頻度に合併する.わが国において心房細動の推定患者数は100万人を超え,その20~30%に左室機能障害が合併し,心不全新規発症患者の約半数に心房細動が合併したと報告されている1,2).心房細動合併心不全において,心不全は左室拡張末期圧上昇と神経体液性因子を介し心房細動を発症・持続しやすくし,心房細動は心房機能消失・頻拍・左室機能障害により心不全を増悪させる悪循環に陥る.また心房細動と心不全発症の危険因子は一部共通している.心不全管理において密接に関連する心房細動を早期診断し,背景因子および心房細動に対する統合的治療を行うことは重要である.

Copyright © 2026 Bunkodo Co.,Ltd. All Rights Reserved.

