変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動患者の救急 心不全合併心房細動への対応
百村 伸一
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器科
キーワード:
Digoxin
,
Warfarin
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
血栓塞栓症
,
心不全
,
心房細動
,
カテーテル切除術
Keyword:
Adrenergic beta-Antagonists
,
Atrial Fibrillation
,
Digoxin
,
Heart Failure
,
Thromboembolism
,
Warfarin
,
Catheter Ablation
pp.506-511
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149313
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心房細動は心不全に非常にしばしば合併し、心不全症状の悪化のみならず予後の悪化要因ともなる。心不全に合併する心房細動のマネージメントとしては、まず薬物による心房細動のレートコントロールと、血行動態の破綻をきたすような場合には電気的除細動が勧められる。また心不全は心房細動に伴う血栓塞栓症のリスクとなるので、warfarinによる抗血栓療法の適応となる。心不全に伴う心房細動のレートコントロールとリズムコントロールのいずれが優れているかについては、最近発表されたAF-CHFの結果では、少なくともリズムコントロールの優越性は証明されていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008