特集 心不全パンデミック時代の新しい診療知を求めて
セミナー 知っておいてほしい新しい心不全診療のポイント
心不全診断にバイオマーカーをどう使うか
桑原 宏一郎
1
1信州大学医学部循環器内科
キーワード:
▶心不全の診療においてはバイオマーカーの有効な活用が必要である.
,
▶BNP/NT-proBNPは心不全診療に有用なバイオマーカーである.
,
▶心不全を疑う所見,症候があり,BNP 35またはNT-proBNP 125pg/mL以上であれば,心不全を考慮する.
,
▶BNP/NT-proBNP測定は心不全の予後評価に推奨される.
,
▶心不全ではBNP/NT-proBNPの経時的変化を参考にした治療最適化が重要である.
,
▶心不全でBNP 200またはNT-proBNP 900pg/mL以上であれば高リスク心不全と考える.
,
▶心不全の適切な治療介入や早期発見には,心不全の病期の進行をとらえることが重要である.
,
▶心不全リスク患者では年1回程度のBNP/NT-proBNP測定による早期の前心不全診断が望ましい.
,
▶心不全の症状や所見はないが,心毒性のある薬剤使用歴がある心筋トロポニン上昇は,前心不全と定義される.
Keyword:
▶心不全の診療においてはバイオマーカーの有効な活用が必要である.
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▶BNP/NT-proBNPは心不全診療に有用なバイオマーカーである.
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▶心不全を疑う所見,症候があり,BNP 35またはNT-proBNP 125pg/mL以上であれば,心不全を考慮する.
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▶BNP/NT-proBNP測定は心不全の予後評価に推奨される.
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▶心不全ではBNP/NT-proBNPの経時的変化を参考にした治療最適化が重要である.
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▶心不全でBNP 200またはNT-proBNP 900pg/mL以上であれば高リスク心不全と考える.
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▶心不全の適切な治療介入や早期発見には,心不全の病期の進行をとらえることが重要である.
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▶心不全リスク患者では年1回程度のBNP/NT-proBNP測定による早期の前心不全診断が望ましい.
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▶心不全の症状や所見はないが,心毒性のある薬剤使用歴がある心筋トロポニン上昇は,前心不全と定義される.
pp.490-494
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.04_009
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はじめに
予後不良の症候群である心不全の診療においては,適切な診断に基づくできるだけ早期からの的確な治療アプローチの構築が求められる.そのためには,心不全の診断,予後予測,治療方針決定に有用なバイオマーカーの有効な活用が必要である.現時点においては,脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)あるいはN末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)が,心不全の診断,重症度評価,予後予測に有用なバイオマーカーとしてその意義が確立されており,また,心筋トロポニンが心不全における心筋障害のマーカーとして評価され,これらバイオマーカーは臨床現場で頻用されている.本稿ではナトリウム利尿ペプチドを中心に心不全診療におけるバイオマーカーの有効な使用法について概説する.

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