特集 大腸癌
治療 大腸癌治療のパラダイムシフト
免疫チェックポイント阻害薬の適応拡大
大崎 洋平
1
,
高張 大亮
1
1群馬大学大学院医学系研究科内科学講座腫瘍内科学分野
キーワード:
▶ICIは,免疫チェックポイント分子に結合して,免疫系のブレーキを解除し,T細胞の活性化により抗腫瘍免疫を高める治療薬である.
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▶現在,MSI-high/dMMR, TMB-highを有する切除不能大腸癌に対して一次治療からICIレジメン(ペムブロリズマブ単剤,ニボルマブ・イピリムマブ併用療法)が使用可能である.
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▶KEYNOTE-177試験,CHeckMate 8HW試験いずれにおいても,化学療法群と比較し有意にPFSを延長し,一部の症例では奏効が長期間続くことが確認された.
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▶ICIでは,自己免疫性疾患,炎症性疾患様の特徴的な副作用であるirAEが認められる.
,
▶irAEは頻度は少ないが急な進行で重篤な経過をたどることから,早期発見,早期治療に留意し,ICIを継続することを目指す.
Keyword:
▶ICIは,免疫チェックポイント分子に結合して,免疫系のブレーキを解除し,T細胞の活性化により抗腫瘍免疫を高める治療薬である.
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▶現在,MSI-high/dMMR, TMB-highを有する切除不能大腸癌に対して一次治療からICIレジメン(ペムブロリズマブ単剤,ニボルマブ・イピリムマブ併用療法)が使用可能である.
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▶KEYNOTE-177試験,CHeckMate 8HW試験いずれにおいても,化学療法群と比較し有意にPFSを延長し,一部の症例では奏効が長期間続くことが確認された.
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▶ICIでは,自己免疫性疾患,炎症性疾患様の特徴的な副作用であるirAEが認められる.
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▶irAEは頻度は少ないが急な進行で重篤な経過をたどることから,早期発見,早期治療に留意し,ICIを継続することを目指す.
pp.418-422
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_023
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はじめに
免疫チェックポイント阻害薬immune checkpoint inhibitor(ICI)は,免疫チェックポイント分子である抑制性受容体,もしくはそのリガンドに結合し,抑制性シグナルを遮断することによって免疫系のブレーキを解除し,T細胞の活性化により抗腫瘍免疫を高める治療薬である.近年,各種癌でその有効性,安全性が検討され,適応は急速に拡大している(図1).

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