特集 大腸癌
治療 大腸癌治療のパラダイムシフト
進化する内視鏡切除術の適応と実際
竹内 洋司
1
1群馬大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
▶大腸腫瘍の内視鏡治療は,癌治療から一次予防へと変化した.
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▶cold polypectomyは安全で効率的な予防的治療法である.
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▶10mm未満の腺腫にはCSP,より小病変にはCFPも適応となる.
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▶10~20mmの広基性病変ではEMR/UEMRが有用である.
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▶一括切除が必要な病変にはESDを選択する.
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▶内視鏡治療の根治基準は拡大しつつあり,初期治療としての内視鏡切除の重要性が一層高まっている.
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▶高齢者では生命予後と併存症と病変の自然史を考慮し,治療方針を決定する.
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▶内視鏡治療の適応か外科手術の適応かを迷う病変を見つけた際は,まず消化器内科へ相談するのが望ましい.
Keyword:
▶大腸腫瘍の内視鏡治療は,癌治療から一次予防へと変化した.
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▶cold polypectomyは安全で効率的な予防的治療法である.
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▶10mm未満の腺腫にはCSP,より小病変にはCFPも適応となる.
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▶10~20mmの広基性病変ではEMR/UEMRが有用である.
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▶一括切除が必要な病変にはESDを選択する.
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▶内視鏡治療の根治基準は拡大しつつあり,初期治療としての内視鏡切除の重要性が一層高まっている.
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▶高齢者では生命予後と併存症と病変の自然史を考慮し,治療方針を決定する.
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▶内視鏡治療の適応か外科手術の適応かを迷う病変を見つけた際は,まず消化器内科へ相談するのが望ましい.
pp.404-408
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_020
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はじめに─大腸腫瘍に対する内視鏡切除のパラダイムシフト─
大腸がん検診および大腸内視鏡検査の普及に伴い,無症状例に対する検査が増加し,微小ポリープを含む大腸腺腫の発見機会は増えている.かつては病変の担癌割合に基づいて治療方針が考慮されており,過去の「大腸ポリープ診療ガイドライン」では「5mm以下の隆起性病変は担癌割合が低く経過観察を提案する」と記載され,日常診療でも5mm以下のポリープは治療せずに経過観察されることが多かった.しかし,Zauberらが2012年に報告したNational Polyp Study(NPS)の長期成績をはじめとする多くの研究により,腺腫の切除により大腸がんの発症および死亡率が低下することが明らかとなった1).この結果を受け,大腸ポリープに対する治療は“癌が疑わしいため治療する”から“将来癌になる芽を摘む”一次予防へと意識が変化している.

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