FORUM 数理で理解する発がん・第12回
適応的進化
中林 潤
1
1東京医科歯科大学 教養部 数学分野
pp.856-859
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289110856
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Point
●ハーディー・ワインベルグ(HW)平衡の集団では遺伝子の頻度が変化しない.すなわち進化が起こらない.進化の駆動力となる突然変異も起こらないし,遺伝子の頻度を変化させる淘汰の圧力も働かないというのが前提条件だからだ.
●しかし,自然界の生物集団では多くの場合HW平衡が成り立たない.そこでは遺伝子の頻度が変化していく,すなわち進化が起こる.
●ここではダーウィンが唱えた自然選択の作用によって遺伝子の頻度がどのように変化していくか説明していく.
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