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Keyword: ▶肺炎診療における画像検査の主な役割は,肺炎の診断確定,非感染性疾患との鑑別,背景疾患の有無,起因病原体の推定である. , ▶画像所見の解釈には,用語の定義や成り立ちを理解することが重要である. , ▶肺感染症の画像診断では,陰影の形状,濃さ,分布などを考慮して起因病原体の推定を行う. , ▶コンソリデーションを呈する肺感染症は肺胞性肺炎パターンと気管支肺炎パターンに分類される. , ▶肺胞性肺炎パターンは肺炎球菌,クレブシエラ,レジオネラなど細菌性肺炎でみられることが多く,気管支肺炎パターンはマイコプラズマやウイルス性肺炎などの非定型肺炎にみられることが多い. , ▶びまん性すりガラス影を示す主な感染症はウイルス性肺炎とニューモシスチス肺炎である. , ▶びまん性粒状影を示す肺感染症では,分布パターンの同定が非感染性疾患との鑑別や起因病原体の推定に役立つ. , ▶経気道性に起因病原体が侵入した際は小葉中心性分布を示し,細菌性細気管支炎,非結核性抗酸菌症,クリプトコッカス症などの真菌症,重症型のマイコプラズマ肺炎,サイトメガロウイルス肺炎などで小葉中心性分布を示す. , ▶粟粒結核など起因病原体が主に血行性に侵入した際は,既存の肺構造とは無関係に粒状影がランダム分布を示す. , ▶多発結節・腫瘤影を呈する肺感染症は,アスペルギルス症やクリプトコッカス症などの真菌性,放線菌症やノカルジア,寄生虫症などである. , ▶空洞や囊胞を呈する肺感染症は,肺化膿症(膿瘍),結核や非結核性抗酸菌症,アスペルギルス症やクリプトコッカス症などの真菌性,ニューモシスチス肺炎,寄生虫などである. , ▶空洞を示す結核は活動性が高いことが多く,末梢肺での細やかな分枝状陰影(tree-in-bud appearance)や小葉中心性粒状影も結核の活動性の指標として重要な所見である. , ▶肺アスペルギルス症では,囊胞や空洞の壁と菌球との間の三日月状気腔や体位変換で移動する所見が診断の一助となる. , ▶クリプトコッカス症は基礎疾患がある症例で空洞形成の頻度が高く,ニューモシスチス肺炎でもAIDS患者では薄壁囊胞を生じることがある. pp.1652-1657
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_008

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電子版ISSN 印刷版ISSN 0910-1551 文光堂

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