特集 —ノーモア見逃し—日常の検査と画像に潜むピットフォール
【画像の見落としパターンと限界】
胸部単純X線写真
中島 幹男
1
1都立広尾病院 救命救急センター
キーワード:
シルエットサイン
Keyword:
シルエットサイン
pp.944-947
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202206
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はじめに
胸部X線写真は、診療所、病院などの場所を問わず、検診、救急外来、入院時のルーチンなど多くの状況で撮影されています。ところが、放射線科や呼吸器の専門医を除くと、系統的に学んだことがあるのは少数派で、何となく読める気になっている医師が多いのではないのでしょうか。
見落としにはいくつかのパターンがあります。どんな専門医が見てもわからない陰影はさて置き、専門医が見たら容易にわかるような陰影を見落とさないような方法を、本稿では解説したいと思います。誌面の都合ですべてを網羅することはできないため、重要ポイントを3つに絞って説明していきます。さらに深く学びたい方は、見落とさないことだけにこだわった拙書1)をご参照いただければ幸いです。
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