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Keyword: ▶胃がんリスク層別化検査(ABC検診)はH. pyloriの感染状態を診断する特異抗体の測定,ならびに,慢性胃炎の進展により生じる胃粘膜萎縮の指標であるペプシノゲン(PG)検査を組み合わせ,胃がん発生のリスクを評価する検査法である. , ▶A群[H. pylori抗体(−)・PG判定(−)],B群[H. pylori抗体(+)・PG判定(−)],C群[H. pylori抗体(+)・PG判定(+)],D群[H. pylori抗体(−)・PG判定(+)]に分類することによって,胃がん発生リスクを層別化できる. , ▶胃がんリスク層別化検査の分類として,A~D群に加えて,除菌後の症例を示すE群(eradication群)が追加された. , ▶胃がんリスク層別化検査による胃がんの死亡率減少効果は現在も示されておらず,対策型検診としては推奨されていないが,それにもかかわらず,採血検査の手軽さと比較的安価であるため,多くの自治体で導入されているのが現状である. , ▶胃がんリスク層別化検査を施行後の医学的なフローは,十分に確立していない. , ▶除菌後例は胃がんリスク層別化検査をそもそも受けるべきではないが,実際の検診現場では,これを適切に除く対応が行われていないことが多い. , ▶胃がんリスク層別化検査は繰り返し受ける必要はなく,再検の機会があってもよいが,原則は生涯1回でよいとされる.しかし,実際には繰り返し,検査を受けているケースが多い. , ▶除菌後例,プロトンポンプ阻害薬や抗生物質の内服中,高度な腎機能障害,胃の手術後,高度な免疫抑制状態などでは,胃がんリスク層別化検査の正確な判定ができないため,検査施行は避けるべきとされている. pp.1400-1405
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.09_019

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電子版ISSN 印刷版ISSN 0910-1551 文光堂

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