特集 関節リウマチ
セミナー 関節リウマチ患者を診療するうえでのポイント
関節リウマチ患者の周産期診療
田子 麻由
1
,
庄田 宏文
1
1東京医科大学病院リウマチ・膠原病内科
キーワード:
関節リウマチ患者の周産期診療
,
▶RAは若年女性にも多く発症し,妊娠・出産などのライフイベントを考慮した治療と長期的な疾患管理が求められる.
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▶妊娠を希望するRA患者に対しては,プレコンセプションケアの観点から,妊娠前から治療薬の調整や情報提供を行い,共同的意思決定を通じた適切な治療計画が必要である.
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▶近年は,生物学的製剤や一部の抗リウマチ薬の妊娠中使用が可能となり,RAの疾患活動性をコントロールしつつ妊娠・出産と治療の両立が実現しやすくなってきている.
Keyword:
関節リウマチ患者の周産期診療
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▶RAは若年女性にも多く発症し,妊娠・出産などのライフイベントを考慮した治療と長期的な疾患管理が求められる.
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▶妊娠を希望するRA患者に対しては,プレコンセプションケアの観点から,妊娠前から治療薬の調整や情報提供を行い,共同的意思決定を通じた適切な治療計画が必要である.
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▶近年は,生物学的製剤や一部の抗リウマチ薬の妊娠中使用が可能となり,RAの疾患活動性をコントロールしつつ妊娠・出産と治療の両立が実現しやすくなってきている.
pp.1214-1218
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.08_015
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はじめに
関節リウマチrheumatoid arthritis(RA)の治療は長期にわたり継続する必要があり,特に若年発症者においては,治療を行うにあたりライフイベントとの両立が可能かどうかを考慮せねばならない機会が多い.なかでも女性にとって重要なライフイベントとして妊娠・出産があげられる.近年の治療薬の進歩により,十分なRA治療を継続し,疾患活動性を制御しながら,妊娠・出産に臨むことが可能となってきており,リウマチ科医師は,患者のライフイベントを考慮しつつ,治療初期から患者への必要な情報提供を行い,共同的意思決定のもと治療を行っていく必要があるといえる.

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