特集 上部消化管疾患
トピックス
表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADETs)の診断と治療
鳥谷 洋右
1
1岩手医科大学内科学講座消化器内科分野
キーワード:
表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADETs)の診断と治療
,
▶SNADETsはまれな疾患であったが,近年の発見頻度が上昇しており内視鏡診断や治療の確立が求められている.
,
▶治療法としてCSP,EMR/U-EMR,ESDなどが選択されるが,各手技の適応や安全性には課題が残されている.
Keyword:
表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADETs)の診断と治療
,
▶SNADETsはまれな疾患であったが,近年の発見頻度が上昇しており内視鏡診断や治療の確立が求められている.
,
▶治療法としてCSP,EMR/U-EMR,ESDなどが選択されるが,各手技の適応や安全性には課題が残されている.
pp.1072-1074
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.07_020
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors(SNADETs)は比較的まれな疾患であるが,近年,その発見頻度が上昇している1).しかし,食道・胃・大腸などの他の消化管臓器と比較すると,内視鏡・病理診断の体系は確立されていないのが現状である2).一方,SNADETsに対する内視鏡治療は,解剖学的要因のため難易度が高いとされ,重篤な合併症のリスクを伴っている.ただし,この点は近年の内視鏡技術の進歩により克服されつつある.本稿ではSNADETsの内視鏡診断および治療の現状について概説する.

Copyright © 2025 Bunkodo Co.,Ltd. All Rights Reserved.