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特集 診療に役立つ内視鏡分類2024
[小腸・大腸]
十二指腸(非乳頭部)病変
Non-ampullary duodenal lesion
鳥谷 洋右
1
,
久米井 智
1
,
山田 峻
1
,
永塚 真
1
,
梁井 俊一
1
,
松本 主之
1
Yosuke Toya
1
,
Tomo Kumei
1
,
Shun Yamada
1
,
Makoto Eizuka
1
,
Shunichi Yanai
1
,
Takayuki Matsumoto
1
1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科分野
キーワード:
非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍
,
内視鏡診断
,
粘液形質
Keyword:
非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍
,
内視鏡診断
,
粘液形質
pp.72-75
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001197
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Ⅰ.疾患の概要
近年の内視鏡機器の進歩と病変に対する認識の向上により,表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors:SNADETs)発見頻度は上昇している1)。これまで解剖学的な要因のためSNADETsに対する内視鏡治療の難易度は高いと考えられてきたが,小型の病変に対してはcold snare polypectomyやunderwater endoscopic mucosal resectionなどの治療法が用いられ,大型の病変では偶発症対策を考慮したESDの新手技が開発されている。このような状況を背景に,SNADETsの術前内視鏡診断法として白色光観察に加え,近年では画像強調内視鏡(image-enhanced endoscopy:IEE)観察が内視鏡切除の適応決定において有用であることが報告されている。現時点で十二指腸上皮性腫瘍の内視鏡分類として統一されたものは存在しないが,本稿ではSNADETsの内視鏡分類から代表的なものを概説する。
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