外科手術手技の実際-コツと工夫-
膵がんに対するロボット手術
池永 直樹
1
,
仲田 興平
2
,
森 泰寿
1
,
井手野 昇
1
,
中村 雅史
3
1九州大学大学院臨床・腫瘍外科 助教
2九州大学大学院臨床・腫瘍外科 講師
3九州大学大学院臨床・腫瘍外科 教授
pp.25-29
発行日 2021年12月30日
Published Date 2021/12/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0118.02.01_0025-0029
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ロボット支援下手術は,2012年に前立腺悪性腫瘍に対して初めて保険収載され,近年になってさまざまな術式で行われるようになってきた。腹腔鏡下膵切除術は低悪性度腫瘍に対する膵体尾部切除術から始まり段階的に適応が拡大されてきたが,2020年になって膵がんに対するロボット支援下膵切除術も厳しい施設条件をクリアすれば保険診療で可能となった(表1)。本稿では内視鏡手術支援ロボットda VinciⓇXi Surgical System(Intuitive Surgical社:以下,da Vinci)を用いたロボット支援下膵頭十二指腸切除術について,その手技の実際について述べる。
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