特集 イラストで見る消化器癌手術アトラス
Ⅳ 肝胆膵 10 腹腔鏡下膵体尾部切除術
中村 聡
1
,
仲田 興平
1
,
阿部 俊也
1
,
井手野 昇
1
,
池永 直樹
1
,
中村 雅史
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
腹腔鏡下膵体尾部切除
,
膵癌
Keyword:
腹腔鏡下膵体尾部切除
,
膵癌
pp.953-959
発行日 2023年5月31日
Published Date 2023/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003351
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腹腔鏡下膵体尾部切除術(laparoscopic distal pancreatectomy;LDP)は,2012年に良性・低悪性度腫瘍を対象に「原則としてリンパ節郭清を伴わないもの」として保険収載された。その後,2016年には「原則として周辺臓器および脈管の合併切除を伴わないもの」という条件付きで膵癌に対しても適応が拡大された。これにより多くの施設からLDPの安全性や有用性について良好な成績が報告されるようになり,LDPは広く普及され標準術式となりつつある。2020年にロボット支援下膵切除術が保険収載されたが,導入には厳格な施設基準と術者条件が設定されているため,導入できる施設は限られ,今後もLDPの症例数は増えていくことが予想される。
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