癌微小環境研究up-date
第3回 エリブリンの腫瘍血管再構成(リモデリング)による腫瘍微小環境の正常化作用
岡田 雅之
1
1エーザイ株式会社メディスン開発センター・バイオファーマシューティカルアセスメント機能ユニット・グローバル非臨床レギュラトリー筑波サイト室
pp.32-35
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.04.02_0032-0035
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エリブリンは微小管のプラス端に特異的に結合するという新規の結合様式を有する微小管ダイナミクス阻害薬であり,進行または再発乳癌,および悪性軟部腫瘍の治療薬として使用されている。エリブリンは乳癌治療の既存の薬剤からなる主治医選択治療群との比較試験において全生存期間(OS)の有意な延長が確認されており,その作用を裏付けるための非臨床研究の過程で,本薬が腫瘍縮小効果と同時に腫瘍中心部の血液循環を持続的に改善する作用を示すことが見出された。
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